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着物の買取で詐欺に遭う事はある?着物買取で詐欺に遭わないためには

着物の買取で詐欺に遭う事はある?着物買取で詐欺に遭わないためには

最近、着物を買い取ると言って詐欺を行う業者とのトラブルが多くなっています。

着物買取詐欺に合わないためには、どうすればいいのでしょうか。

着物買取詐欺を行う業者の特徴や、騙されないためのコツをご紹介いたします。

自分だけでなくご家族が着物買取詐欺に合う可能性もありますので、十分注意して声かけを行っておきましょう。

着物買取詐欺の手口とは?

着物買取詐欺の多くは、自宅にいきなり飛び込み営業に着て着物を買い取ると騙り部屋に上がり込みます。

そして着物ではなく貴金属を目当てに買取を行うのです。

着物の査定は非常に難しく、経験豊富な鑑定士でなければきちんとした価格をつけることができません。

しかし貴金属なら比較的素人でも価格をつけやすく、売りさばくのも容易。

そのため着物にはほとんど価格をつけず、売りやすい貴金属に適当な価格をつけて買い取っていってしまうのです。

そして貴金属がないと主張しても、脅迫じみた言葉で貴金属を出させて買い取ろうとしてきます。

本当に価値のある着物や貴金属を適当な価格で買い取られてあとから詐欺だと気づいても、名乗っていた会社がでたらめだったりそもそも社名を名乗らないなんてこともありえます。

着物買取詐欺に騙されやすい理由

では、現在どうして着物買取詐欺に騙されるケースが増えてきているのでしょうか。

それは、買取対象が着物という少し特殊なものであることが関係しています。

着物は正確に買取価格を出してくれる業者が少なく、過去に査定を依頼して安い価格をつけられたという経験がある方も多いでしょう。

そのため手放すのが惜しく、自宅に眠らせているというケースが多いのです。

貴金属やブランド品のように簡単に買取に出せないので、訪問買取の際にまとめて売ってしまおうとする方が多いのでしょう。

また、着物は思い出が詰まっていたり、故人から譲り受けたものであるということも。

なかなか処分することができない分、訪問買取で売ってしまおうと考えてしまう方も多く、その隙につけこまれて貴金属も買い叩かれてしまうのです。

着物の処分に困っているのは多くは高齢の女性ということも詐欺に合いやすい理由と言えます。

貴金属も持っている可能性が高く、言葉でも騙しやすいと思われているため、訪問買取に来られた際は用心深く接するようにしてください。

着物詐欺に騙されないためには

着物買取詐欺に騙されないためには、具体的にどのような点に注意をすればいいのでしょうか。

そのポイントをご紹介いたします。

飛び込み営業に乗らない

着物買取詐欺の多くは飛び込み営業をしています。

予約もしていないのにいきなり自宅に訪問販売の業者が来たら、まずはその話に乗らないこと。

これが一番です。

よく分からない業者だったり、はっきりと社名を名乗らない、知名度の低い聞いたこともない業者だった場合は、着物買取という美味しい話を持ちかけれても対応しないようにしましょう。

しかし、きちんと着物買取を行っている業者はチラシなどを配っている可能性があります。

チラシだけを配っているだけなら受け取ってみてもいいでしょう。

詐欺を行うような業者は、クチコミが広まったり通報されるのを恐れてチラシなどでの集客は行っていない可能性があります。

受け取ったチラシの内容をあとでネットで検索してみて、信頼できる業者であれば後日自分から買取を申し込むという方法がおすすめです。

着物の質問をしてみる

着物買取詐欺を行う業者は貴金属が目当てですので、着物についての知識はあまりありません。

そのため、査定の際に怪しいと思ったら着物についての質問をしてみましょう。

着物に携わっているなら誰でも知っているような着物の種類、人気の作者やブランドなども答えられないようであれば、その大切な着物を適正な価格で買い取ってもらうことは難しいでしょう。

査定金額を提示された際も、どのような査定基準があるのか、どの部分をみて減額となったのか、しつこいくらいに質問してみてください。

はぐらかされる、答えられない、逆ギレされるようであれば、取引しないことが大切です。

室内には入れない

着物の訪問買取がやって来ても、室内にいれて対応するようなことはしないでおきましょう。

実際に売りたい着物があるという場合でも、玄関で待ってもらって自分で玄関まで着物を持っていくのが正解です。

室内に入り込まれると一瞬の隙をついて貴金属を盗まれたり、買取を断ってもなかなか帰ってくれないというような事態になってしまうことも。

不要なトラブルに巻き込まれないように十分注意しましょう。

また、家族と住んでいる場合は一緒に対応してもらうことも大切です。

相手の人数が多ければ悪徳業者も下手な動きはできなくなります。

家族が外出していて対応できない、といって断るのもおすすめです。

すぐには即決しない

先ほどご説明したように、怪しいと思った業者とは取引をしないことが大切です。

しかしいざ自室に上がりこまれて対面すると、「やっぱりやめます」とは言いづらいですよね。

結局安い価格でも取引してしまう方が多いのはこのためです。

ですが、怪しい業者との取引は即決しないことが大切。

勇気を持って断りましょう。

親切な業者なら、数日程度なら待ってくれるのが普通です。

食い下がられるようであれば悪徳な業者と思って間違いありません。

家族と相談したい、他の業者にも見積もりをしてほしいなど、理由をつけて帰ってもらってください。

なかなか帰ってくれない、脅迫してくるというような場合は警察を呼びましょう。

電話番号や住所を確認

訪問販売に来た業者が名刺、チラシを渡してきた場合、電話番号や住所、サイトなどをきちんと確認してから取引を行うか決めることも大切です。

サイト自体はきちんとしているように見えても、住所や電話番号がデタラメというケースもあります。

一番確実なのは実際の買取販売店舗を持っているかどうか確認すること。

店舗があるような業者は詐欺を行っている可能性が低く、信頼できます。

販売店舗を持たない業者はその分高く買い取れるというメリットがありますが、怪しいと思う場合は利用しない方がいいでしょう。

着物買取は自分で業者を選ぼう

着物買取詐欺に合わないためには、飛び込み営業でやってきた業者に売らずに自分で業者にアプローチをするのが一番です。

自分で調べて、信頼できる業者に買取を行ってもらうようにしましょう。

訪問買取では、やはり買取詐欺の心配があります。

それを避けるために自分で店頭に持ち込んだり、宅配買取を利用するといいでしょう。

とくに宅配買取なら査定スタッフと顔を合わせることもなく、キャンセルもしやすいです。

送料、宅配キットなどが無料の業者もありますので、このような業者を利用することで査定相場を知ることもできますよ。

事前の下調べで着物買取詐欺は防げる!

着物買取の詐欺が横行しています。

自分には関係ないと思っていても、飛び込み営業などでいきなりやってこられるとまともな判断がつかず結局対応してしまうということにもなりかねません。

少しでも怪しいと思ったら部屋には入れず、またきちんと話を聞く必要もありません。

売りたい着物があるという方は、自分で着物買取業者を調べて自分が信頼できると思える業者に依頼をするようにしましょう。

店頭買取、宅配買取など、業者と二人きりにならずに取引ができるような方法を選んで詐欺を未然に防いでくださいね。

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