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着物普段着の定番「紬」の賢い買取の仕方

着物普段着の定番「紬」の賢い買取の仕方

着物の普段着として馴染みのある「紬」。着る機会も多く、種類やデザインも豊富、「つむぎ通」という言葉もあるように多くの着物好きに愛されている着物なんですね。

そんな紬ですが、買う機会や集める機会も多いので不要になってしまう事も少なくありません。

可愛いデザインなので勢いで買ってしまった・・・たくさんの種類があるので少し整理したい・・・そんな方も多いですよね。

着物の定番とも言える「紬」ですので、実は中古やリサイクルでも需要が高いんです。

売る人もいれば買う人もいる!なので、そのまま処分してもらうのではなく、買取の専門業者にお願いして買い取ってもらってみてはいかがでしょうか?たくさんの不要になった紬の着物の処分に困っている方へ!今回は着物普段着の「紬」の賢い買取の仕方をご紹介したいと思います。

そもそも「紬」ってどんな織物?

「紬」は絹織物の一種で、蚕繭から取り出した糸をひねり、より丈夫な糸に仕上げて織っていきます。

深い味わいや絹らしくない渋い色合いなどが特徴的で、繭を煮て柔らかく広げた真綿から引き出した糸を使って手織りしたタイプや、紬糸ではなく生糸を使用して丁寧に織られるタイプと様々な種類が存在します。

無地のものもありますが、基本は絣柄や縞を組み合わせた模様入りのものが多く、普段着からちょっとしたオシャレ着と使用できるので幅広い年代に愛用されているんですね。

そんな紬の格は普段着の位置となりますので結婚式や豪華なパーティーなどには不向きとされています。

ですが最近では絵羽模様のものも多く登場し、絵羽模様の紬は「準礼装」として使用できるとされています。

日本三大紬と呼ばれる「大島紬」「結城紬」「塩沢紬」

紬にはたくさんの種類がありますが、その中でもより優れた織物と言われているのが「大島紬」「結城紬」「塩沢紬」の3種類。

日本三大紬と呼ばれるほど有名で、紬と言えばこの3種類のどれかをイメージする方も多いです。

また、根強い人気もあり、中古やリサイクルのものでも購入する方も少なくありません。

それぞれの特徴を見てみましょう。

?大島紬

主に鹿児島県の奄美大島、鹿児島市で作られる「大島紬」は普段着とは思えないほどの高級感と豪華さが特徴的な紬です。

泥大島、色大島、藍泥大島などの種類があり、昔は薩摩藩への上納品とされていたので、鹿児島奄美大島の住民は着用を禁止されていた事もあったそうです。

そんな大島紬の中でも日本女性をより美しく際立たせてくれるのが泥大島。

深い黒色は日本人女性の髪色や瞳の色とよく合い、さりげなく強調してくれます。

泥大島のファンも非常に多く、今でも人気は衰えていません。

漆黒の大島紬にはオシャレな名古屋帯や袋帯がピッタリ。

?結城紬

日本三大紬の中で代表的な存在と言えるのが「結城紬」。

蚕繭から取り出した糸で仕上げた紬糸ではなく、先ほどご紹介した繭を煮て柔らかく広げた真綿から取り出した糸で丁寧に織っていくので、絹のような滑らかな肌触りではなく、ふわっとした暖かみのある肌触りが特徴的です。

色使いは多彩な事が多く、1枚の結城紬に使用する真綿の数は300枚以上と言われいるんですね。

本場結城紬と呼ばれる種類はより高い技術で1本1本丁寧に織られており、着れば着るほどスっと体に馴染む最高級の結城紬とされています。

柔らかく着崩れしない所も結城紬の人気の理由の1つ。

?塩沢紬

塩沢紬はしゃり感のある肌触りが特徴的な紬であり、主に新潟県塩沢町で作られています。

単衣の定番でもあり、初夏や初秋の雰囲気によく合うデザインや肌触りとなっています。

日本三大紬の1つと高級な着物の雰囲気がありながらも、派手さはほとんどありません。

この高級感がありながら渋い感じが塩沢紬の魅力でもあるんですね。

紬の賢い買取の仕方

根強い人気と普段着として使用しやすい特徴がある事などから、買取の需要も高い「紬」はリサイクルショップや呉服店に持ち込むよりも、紬の着物に目利きのあるスタッフが多くいる「インターネットの着物買取サイト」に買取をお願いした方がより満足のいく査定をしてもらえるかと思います。

これだけ種類やデザインの豊富な紬ですので、しっかりと目利きのあるスタッフに査定してもらわないと、高級な日本三大紬である「大島紬」や「結城紬」でも低い買取額になってしまう場合があります。

それだと何だか損した気分になりますよね。

紬を賢く買い取ってもらうなら、ぜひ「インターネットの着物買取サイト」を利用してみましょう。

紬の買取査定額を上げるコツは、セットの帯や巾着などの小物があれば一緒に査定してもらうこと。

インターネットの着物買取サイトでは普通の店舗では買い取ってもらえないような和装小物でもしっかり査定してもらえます。

また、大島紬や結城紬などの高価な紬を買い取ってもらうのであれば、証紙などの証明書も用意しておくようにしましょう。

自宅に眠ったままの紬があれば、これを機会に一旦整理してみてはいかがですか?

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