天皇陛下の記念切手にはどんな種類がある?買取金額は?

切手は毎年様々な種類のものが発行されていますが、中でも天皇陛下にまつわる切手はそのときにしか発行されず枚数も限定されているため、買取価格が額面以上になるケースが多いです。
自宅に天皇陛下記念切手があるという方は、そのまま使うのではなく買取業者などに買取を依頼してみましょう。
天皇陛下記念切手の種類や買取金額などをご紹介いたします。
天皇陛下記念切手とは
天皇陛下記念切手とは、天皇陛下にまつわるイベントを記念して発行される切手のこと。
立太子、即位、御成婚、銀婚など、1894年以降天皇陛下にまつわる切手がたびたび発行されています。
日本のみならずスコットランドで発行された天皇陛下記念切手、印刷はされたものの震災の影響で一般には出回らなかった貴重な天皇陛下記念切手などもあります。
美しい模様の天皇陛下記念切手や天皇陛下の肖像画が描かれたような天皇陛下記念切手は切手収集家だけでなく多くの人を魅了し、発売開始時には郵便局に長蛇の列ができることもありました、
立太子記念切手
天皇陛下記念切手には多くの種類があります。
その中の一つが立太子記念切手です。
皇太子を正式に決める儀式である「立太子礼」が行われた際に発行されます。
1916年には後の昭和天皇となる裕仁親王の立太子を記念して立太子記念切手が発行されました。
裕仁立太子記念切手は、天皇陛下記念切手の中でも非常に価値が高く、今でも高価格で取引が行われています。
麒麟とキク、皇太子旗が印刷された切手をお持ちの方は、立太子記念切手である可能性が高いので一度確認してみてください。
天皇即位記念切手
天皇即位記念切手は天皇の皇位継承を記念して発行されるものです。
1915年には大正天皇が即位された記念として大正大礼記念切手が発行されました。
中でも「儀式の冠」切手は今でも高額で取引されています。
天皇即位の礼を見下ろす絵が描かれた「紫宸殿と威儀本位の武人」は発行枚数が少なく、幻の天皇陛下記念切手とも呼ばれています。
天皇陛下の御在位の周年を記念した切手もたびたび発行されていますが、こちらはあまり高い買取金額がつけられることは少ないようです。
天皇御成婚記念切手
天皇、皇太子殿下の御成婚を記念して発行される天皇御成婚記念切手。
1990年の大正天皇の御成婚を記念して発行された「大正婚儀記念切手」は結婚式の引き出物が描かれており、見た目にも華やかで美しい切手として人気を集めました。
中国を中心に、海外で発行された天皇御成婚記念切手もあります。
「支那」「朝鮮」といった文字が印刷されており、時代を感じさせるものになっています。
海外が発行された天皇陛下記念切手が現存しているケースは少なく、それだけで高価買取につながります。
1923年に昭和天皇の御成婚を記念して印刷された「皇太子結婚式記念切手」はその後販売されることがなく、幻の不発行切手として切手収集家の中では有名な存在となっています。
天皇銀婚記念切手
天皇皇后両陛下のご結婚25周年を記念して発行されるのが天皇銀婚記念切手です。
1894年に明治天皇の銀婚を記念して発行された天皇銀婚記念切手は、日本で初めて発行された記念切手として今でも有名です。
これをお持ちの場合は、バラであっても消印がついているものであっても高額での買取が可能になります。
松食い鶴や鳳凰の絵が描かれているものになっています。
さらにご結婚50周年を記念して作られる切手もあります。
二重橋、宮殿の絵が描かれているものがそれにあたります。
中でも高価買取になる天皇陛下記念切手は?
数ある天皇陛下記念切手の中でも、1923年に発行されるはずであった「皇太子結婚式記念切手」は関東大震災でほとんどが消失してしまい、出回ることはありませんでした。
そのためもし発見された場合は1枚200万円もの価格で買取ってもらうことが可能です。
裕仁立太子記念切手はとくに10銭のものが価値が高く、1枚25万円で取引された事例もあります。
その他の額面のものも1500円から2000円で取引される、非常に貴重な天皇陛下記念切手です。
日本で最初の記念切手である明治天皇銀婚には2銭のものと5銭のものがありますが、中でも5銭のものは発行枚数が少なく、非常に貴重な切手と言われています。
その買取金額は1枚でも2万5千円から!
シートで残っているような場合は15万円以上の買取価格がつけられる可能性もあります。
額面以上の金額で買取ってもらえる可能性が高いのは1955年までに発行された天皇陛下記念切手。
それ以降のものは発行枚数も増えているため、額面通りかそれ以下になるケースが多いようです。
天皇陛下記念切手を高価買取してもらおう
天皇陛下記念切手について、その種類や買取金額についてご紹介いたしました。
お手元に天皇陛下記念切手があるという方は、自分が持っているのはどの種類のものなのか、いくらで買取ってもらうことができるのかをよく確認し、金券ショップではなく切手買取専門店に査定してもらうようにしましょう!