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【全5種類】5円硬貨の買取価格と相場について徹底解説!

5円硬貨の買取相場メイン画像

今回は5円硬貨の買取相場と価値について着目して記事を書いていきます。

古い本に古い切手、古い着物にアクセサリーをコレクションしている方は多いですよね。お金に余裕のある方がコレクターになる事も多く、自分の欲しいものであればいくらでもお金を積んで購入する場合も少なくありません。そんな中でも根強い人気があるのが「古銭」。古くは江戸時代よりも前、現在流通している貨幣も合わせて非常に多くの種類やデザインがあり、エラーなどの印刷・製造ミスのものまで収集の対象になっています。

自分では価値がないと思っている古銭でも実はプレミアだった、なんてケースもよくあります。もし今、手元に気になる古銭があるのであれば査定に出してみるのも良いかもしれません。

5円硬貨だけ見ても色々と種類がありますが、どれも買取対象になるのでしょうか?ぜひ参考にしてみてください。

ここがポイント

5円硬貨は発行された年代により、買取金額も大きく異なります。古銭を売るなら、古銭に関する正しい知識を持った査定員が在籍しているバイセルなどの買取専門店で査定をしてもらうのをおすすめします。

古銭買取バイセルバナー

5円硬貨とはどんなお金?買取価格は?

5円硬貨は1871年に初めて鋳造されてから100年以上にわたって使用されてきた硬貨です。現在のデザインでは中心に穴が開いていますが、これは視覚障がい者の方でも容易に判別できるようにするためであり、鋳造された当初は材質も現在の黄銅ではなく金が使用されていました。

肝心の買取相場ですが、5円硬貨と一言にいってもいくつか種類があり、発行時期や状態によって買取相場も変わってきます。昔の5円玉だから確実にプレミアというワケでもなく、現在流通している5円玉だからほとんど価値がないわけでもありません。

【全5種類】時代別5円硬貨の買取価格と相場

ここでは時代別に鋳造された5円硬貨の詳細と買取相場についてそれぞれ解説していきます。

1.旧5円金貨幣(大型) 明治3~4年



旧5円
時代1870年~1871年(明治3年~明治4年)
価値A
相場30万円~40万円
※極美品の場合
素材金900 銅100
画像出典Wikipedia(日本の金貨)

旧5円金貨幣(大型)とは1870年~1871年(明治3年~明治4年)に流通していた5円硬貨を指します。

正式には5圓金貨幣と書き、明治5年から発行された5円金貨と比較して大きいので、買取店では(大型)や(縮小)などと入れて区別しやすい表記にしている事が多いです。

旧5円金貨幣(大型)の買取相場

旧5円金貨(大型)の買取相場は極美品で20万円前後となり、明治3年の5円金貨の方が若干買取金額が高くなります。なお、明治3年の旧5円金貨幣は当時の技術力の低さから打刻が甘く、不鮮明な絵柄になっていますが、一部の商品は龍の図柄がはっきりと描かれている”明瞭ウロコ”と呼ばれ、未使用品であれば買取金額は200万円弱と大きな金額になります。

なお、状態が並品の場合は2~10万円前後と相場が大きく下がる事も覚えておきましょう。

また、平成17年に財務省が保有していた近代貨幣をオークションに出したのですが、この時の商品を『財務省放出品』と言います。財務省放出品は未使用品が特製のケースに入れられており状態も極めて良いため相場も高額となっております。

【財務省放出品】
・明治3年:極美品…30万円~40万円
・明治3年(明瞭ウロコ)
┗未使用品:180~200万円
┗極美品:50~60万円
┗美品:25~30万円
・明治4年:未使用品:40万円

【通常品】
・明治3年:22万円
・明治3年(明瞭ウロコ):30万円
・明治4年:20万円

※極美品の場合で、並品の場合は1/2~1/10ほどの金額になります。

2.旧5円金貨幣(縮小) 明治5年~



旧5円縮小
時代1872年~1897年(明治5年~明治30年)
価値S~A
相場20万円~80万円
※極美品の場合
素材金900 銅100
画像出典Wikipedia(日本の金貨)

旧5円金貨幣は先述した明治3年・4年に発行されたものが直径が23.84mmなのに対し、明治5年以降は量目は変わりませんが、直径が21.82mmとわずかですが縮小されています。

旧5円金貨幣(縮小)の買取相場

旧5円金貨(縮小)の買取相場は極美品の場合で20~80万円ほどとなっています。年代によって買取金額が大きく変わってきますが、明治10年~明治30年の旧5円金貨幣は比較的買取金額が高くつく傾向があります。

【財務省放出品】
・明治5年:26万円
・明治6年:21万円
・明治7年~8年:50~55万円
・明治9年:69万円
・明治10年:135万円
・明治11年:205万円
・明治15年:140万円
・明治16年:115万円
※明治17年~30年も存在しますが、全ての掲載は割愛します。

【通常品】
・明治5年:17万円
・明治6年:15万円
・明治7年~8年:25万円
・明治9年:38万円
・明治10~30年:60~80万円

※極美品の場合で、並品の場合は1/2~1/10ほどの金額になります。

3.5円黄銅貨(穴無し)



5円黄銅貨穴無し
時代1948年~1949年(昭和23年~昭和24年)
価値D
相場5円~50円
素材黄銅(銅60-70,亜鉛40-30)
画像出典Wikipedia(五円硬貨)

5円黄銅貨(穴無し)は1948年~1949年(昭和23年~昭和24年)の間流通していた硬貨です。

図柄には表には国会議事堂が描かれており、裏面に鳩、梅花が描かれているのが特徴となっています。

5円黄銅貨(穴無し)の買取相場

5円黄銅貨(穴無し)の買取相場ですが、流通していた期間が短いため高額になりそうな気がしますが、発行枚数自体は多かったので残念ながらそこまで高額にはなりません。

未使用品でも100円~800円程度、美品では最大50円ほどの買取価格となっています。

4.5円黄銅貨(楷書体)



5円楷書体
時代1949年~1958年(昭和24年~昭和33年)
価値D
相場5円~40,000円
※完全未使用品の場合
素材黄銅(銅60-70,亜鉛40-30)
画像出典Wikipedia(五円硬貨)

楷書体の5円黄銅貨は1949年~1958年(昭和24年~昭和33年)の間に発行されていた5円硬貨です。

現行の5円玉と同様に稲穂と水と歯車の意匠が採用されており、通称”筆五”と呼ばれる事もあります。

5円黄銅貨(楷書体)の買取相場

楷書体の5円黄銅貨の中では昭和27年のものが最も価値が高く、完全未使用品ですと4万円の買取価格になる事もあります。ただし、あくまでも完全未使用品の場合であり、極美品の場合は価値の高い昭和27年や昭和32年のものでも150~500円前後の買取価格となります。

年代極美品完全未使用
昭和24年50円4,500円
昭和25年50円4,000円
昭和26年50円4,000円
昭和27年150円40,000円
昭和28年150円5,000円
昭和32年500円15,000円
昭和33年100円3,500円

5.5円黄銅貨(ゴシック体)



5円
時代1959年~現在(昭和34年~現在)
価値D
相場5円~500円
※完全未使用品の場合
素材黄銅(銅60-70,亜鉛40-30)
画像出典Wikipedia(五円硬貨)

5円黄銅貨(ゴシック体)は1934年から現在まで使われている5円硬貨の事を指します。2021年現在、5円玉というとこの硬貨を指すことがほとんどです。

5円黄銅貨(ゴシック体)は5円黄銅貨(楷書体)と図柄や意匠は同一ですが、文字は全てゴシック体になっているのが特徴となります。

5円黄銅貨(ゴシック体)の買取相場

5円黄銅貨(ゴシック体)は現在主に使われている硬貨という事もあり、基本的に買取は難しいです。しかし、平成22~25年の間に発行された5円黄銅貨は価値が高く、美品であれば500円程度の買取価格も期待できると言われています。

5円玉のお釣りをもらった時は年代を見るようにすると楽しめるかもしれませんね。

1枚でなんと100万円以上!?プレミアの5円硬貨が存在する

ドリームビッグの画像
前述した中にも高額な5円硬貨がいくつかありましたが、ここでは1枚で100万円を越える査定金額になる可能性がある5円硬貨をいくつか紹介していきます。

アルミ筆五

アルミ筆五
昭和26年に発行された通称”アルミ筆五(アルミフデゴ)”と呼ばれる5円硬貨は試鋳貨(見本貨幣)であり、デザインは昭和24年~昭和33年に発行された筆五と同様ですが、素材がアルミニウムで出来ています。

アルミ筆五は世界で数枚の現存数と言われており、2011年に米国で9775USD(日本円で約108万円)で取引された実績があります。

現在はもう少し高額での買取も期待できるまさにプレミア硬貨と言ってよい逸品です。

財務省放出旧5円金貨幣

財務省放出品
財務省放出品とは財務省が2005年10月から2008年2月まで2年半かけて市場に出した金貨の事を指します。財務省放出品の金貨は特製のポリカーボネート製透明ケースに、鑑定結果を記したシールと共に封入されており、通常の品より高額で取引されています。

財務省放出品の5円硬貨の中では特に明治3年の旧5円硬貨(明瞭ウロコ)や明治11年、17、21、23、28、29、30年の旧5円硬貨の価値が高く、中にはなんと1枚で400万円を越える金額で取引されているものも。

5円硬貨を少しでも高く売るコツ

ポイント

状態が悪くならないうちに買取に出す

5円硬貨はどの年代のものでも金属でできているため、時間が経つほど経年劣化が起こってしまいます。

そのため、買取に出すことを検討する際はなるべく早めに買取に出すようにするのをおすすめします。

汚れを下手に落とそうとしない

買取に出す際は下手に汚れを落とそうとしたり、磨こうとせずにそのままの状態で買取に出すことをおすすめします。

古銭は美術品としての価値があるため下手に素人が磨くと傷をつけてしまい、かえって査定金額を落としてしまう可能性もあります。

買取を依頼するならオークションやフリマではなく専門業者に

古銭を買取に出す際にはリサイクルショップや質屋、オークションサイトやフリマアプリ等の選択肢が思いつくと思いますが、これらの方法で古銭を売るのはあまりおすすめしません。

リサイクルショップや質屋では古銭の詳しい知識を持っている店員さんがおらず価値がある古銭が二束三文になってしまう可能性もありますし、フリマアプリやオークションでは写真をきれいに撮ったり、説明文を設定するのが大変ですし、価値に詳しいコレクターの方に安い価格で買いたたかれてしまう可能性もあります。

5円硬貨などの古銭を売る時はバイセルや福ちゃんなどの専門業者に売るようにしましょう。

5円硬貨の買取相場と価格:まとめ

今回は5円硬貨の買取価格と相場について種類別に紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?

5円硬貨と一口に言っても様々な種類があり、買取金額の相場にも大きな開きがあるのがお分かりいただけたかと思います。

古銭の価値は状態や年代によって大きく異なりますが、素人には判別が非常に難しいです。まずは古銭買取を行っているバイセルや福ちゃんなどの事業者に査定をお願いしてみるのをおすすめします。

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