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10銭札の買取価格は?相場や価値を徹底調査!

10銭札買取

10銭札の売却をご検討されていますか?10銭札は明治・大正・昭和の間で4種類しか発行されていない価値ある古銭です。紙幣は綺麗な状態を保つことが難しい古銭で、状態を気にされる方が多い様ですが、査定だけでもお願いしてみる価値があります。

この記事では、10銭札の買取価格の参考として、全4種類ごとに買取相場と価値をご紹介していきますので、査定に出す前に是非参考にしていただければと思います。

ここがポイント

10銭札と一口に言っても全部で4種類あり、それぞれ買取金額も大きく異なります。古銭を売るなら、古銭に関する正しい知識を持った査定員が在籍しているバイセルなどの買取専門店で査定をしてもらうのをおすすめします。

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10銭札とは?年代ごとの10銭札の名称

10銭札は発行された年代により様々な特徴があり、種類ごとに価値が異なります。こちらでは種類ごとの10銭札の名称と発行された歴史的背景をご紹介します。

明治に発行された10銭札”明治通宝”

明治に発行された10銭札”明治通宝”は明治維新により新政府が樹立し、廃藩置県など様々な変革が起こっている真っ只中に発行されることとなりました。発行された年は、渋沢栄一が大蔵省の紙幣寮の頭に就任した1872年に明治通宝が発行されます。

民衆からは新時代の幕開けとして歓迎されたとされています。

大正に発行された10銭札”大正小額政府紙幣”

大正時代に発行された10銭札は名称の通り、”大正時代に発行された小額の政府紙幣”です。大正小額政府紙幣の10銭札が発行された経緯としては、硬貨の原材料高騰により材料不足が要因とされています。

昭和に発行された10銭札”い号券(八紘一宇塔)”と”A号券(鳩)”

昭和に発行された10銭札は2種類あり、八紘一宇塔が描かれている10銭札を”い号券”と言い、鳩が描かれている10銭札を”A号券”と言います。”い号券”のことを「八紘一宇塔10銭札」や「塔の10銭札」と言ったり、”A号券”のことを「鳩10銭札」と言うなど別の呼び方もあるのが特徴です。

”い号券”と”A号券”は太平洋戦争の戦前戦後に発行されていた為、金属不足の影響により発行されました。小額政府紙幣として発行される方針でしたが、法改正を行わなければならず、急を要することから日本銀行券として発行されています。

10銭札の買取価格は!?買取相場と価値【全4種類】

ここからは買取価格の参考としていただける様に、各種類ごとに買取相場と価値について紹介していきます。発行年ごとにも買取価格が異なる為、平均的な買取相場もご紹介していきますので、是非ご参考にしていただければと思います。

”明治通宝”10銭札


明治通宝10銭札
時代明治5年〜明治20年
価値C
相場500円〜12,000円
素材
画像出典Wikipedia(なし)

明治通宝10銭札の買取相場は500円〜12,000円となっています。発行枚数が約1億2000万枚ほど発行されていますが、古銭としての価値が高く、状態が良いと10,000円を超える買取価格が期待出来ます。

明治通宝10銭札は他の10銭札より古銭としての価値が高い為、買取相場が高い水準となっています。明治通宝10銭札が他の10銭札に比べて、古銭としての価値が高いのは、初めて発行された10銭札と言うことと、他の10銭札より発行枚数が少なく市場に出回っている数が少ないことが挙げられます。

”大正小額政府紙幣”10銭札


大正小額政府紙幣10銭札
時代大正6年〜昭和23年
価値C
相場30円〜5,000円
素材
画像出典Wikipedia(”大正小額政府紙幣”10銭札)

大正小額政府紙幣10銭札の買取相場は30円〜5,000円となっています。発行枚数が明治通宝10銭札よりも多く、約6億8500万枚とされています。市場に流通している量が多い為、明治通宝10銭札より買取相場が低くなっています。

大正小額政府紙幣10銭札の買取相場は発行年ごとに異なります。発行年は記号(組番号)と紐付いているので確認してみることをおすすめいたします。

大正小額政府紙幣10銭札の発行年ごとの買取相場

大正6年(記号・組番号:1-7)買取相場:80円〜5,000円
大正7年(記号・組番号:8-132)買取相場:30円〜1,200円
大正8年(記号・組番号:133-268)買取相場:50円〜1,200円
大正9年(記号・組番号:269-378)買取相場:30円〜1,000円
大正10年(記号・組番号:379-469)買取相場:30円〜1,000円

”い号券”(八紘一宇塔)10銭札


い号券(八紘一宇塔)10銭札
時代昭和19年〜昭和28年
価値D
相場10円〜300円
素材
画像出典Wikipedia(”い号券”(八紘一宇塔)10銭札)

い号券(八紘一宇塔)10銭札の買取相場は10円〜300円となっています。発行枚数が約10億枚と他の10銭札の中では一番多い発行枚数の為、市場に出回っている枚数が多く、買取相場が低いです。発行から現在まで月日が経過していないこともあり買取相場が上がらず、古銭としての価値も高くありません。

額面の価値では倍以上の価値があるので、昔から持っていた方からしたら決して価値がないとは言えません。い号券(八紘一宇塔)10銭札は1953年(昭和28年)に失効している為、紙幣として利用が出来ないので、買取業者に買取をしてもらい使用出来るお金に変えるのも良いのではないでしょうか。

”A号券”(鳩)10銭札


A号券(鳩)10銭札
時代昭和22年〜昭和28年
価値D
相場10円〜200円
素材
画像出典Wikipedia(”A号券”(鳩)10銭札)

”A号券”(鳩)10銭札の買取相場は10円〜200円となっています。10銭札の中では一番買取相場は低く古銭的価値は低いかもしれませんが、い号券(八紘一宇塔)10銭札と同様に、額面的価値は倍以上になります。”A号券”(鳩)10銭札も1953年に失効されており、紙幣として使用が出来ないので、使用出来るお金に変えるのも良いのではないでしょうか。

10銭札を高く売るためのポイント

上記で記載した通り、10銭札には4種類あり、古銭に詳しい方であれば価値を判別することができるかもしれませんが、素人が判別するのは大変難しいです。

また、近所のリサイクルショップや質屋に10銭札を持っていくのはあまりお勧めできません。通常リサイクルショップに古銭に詳しい店員さんがいる可能性は非常に低いですし、質屋さんでも家族経営のところが多いので、正確に種類を判別してくれる可能性が非常に低くなってしまいます。

ここに注意

10銭札を売るときにリサイクルショップや質屋さんに持ち込むと古銭に関して詳しい知識を持った店員さんがおらず、損をしてしまう可能性があります。

10銭札の種類を正確に判別するなら規模の大きい買取専門店に持っていくのがおすすめです。あまり規模の小さなお店ですと古銭に詳しい査定員がいない可能性もありますし、そもそも販路が自社のお店くらいしかないので、高価買取にはあまり期待できません。

その点大手の買取店の場合、自社で何店舗もお店を持っているケースや、インターネットで販売店を持っている場合もありますので、高い金額で買取してもらうことが出来るのですね。

10銭札の査定・買取・鑑定ならバイセルがおすすめ!

バイセル古銭画像
前述した通り10銭札を売るなら大手の買取店がおすすめですが、『一体どこで売ればいいんだ…』と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。

古銭を売るお店で迷ったときはバイセルがおすすめです。バイセルは木村佳乃さんをイメージキャラクターにCMを展開している会社で、上場企業で社員が800名以上いる大手企業となっています。

バイセルではバイセルオンラインという名前でオンラインショップを所有しているほか、法人向けの競売や、実店舗などの様々な販路を持っているため、古銭を高く買取することが出来るようになっています。

10銭札:まとめ

10銭札の買取価格・相場や価値についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

10銭札は全4種類あり、種類ごとに価値が異なり買取相場も異なります。見た目の区別は素人目でも簡単にわかると思いますので、明治通宝の10銭札や大正小額政府紙幣の10銭札があれば査定に出してみても良いのではないでしょうか。い号券とA号券に関しては、数百円の買取相場となっているので、他に売却したい古銭がある際についでに査定してもらうことをおすすめいたします。

お手元にある10銭札がいくらになるのか、是非一度査定だけでもしてみてはいかがでしょうか。

10銭札の買取価格のご紹介は以上になります。

少しでもご参考になれば嬉しいです。

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