大判の買取相場【完全保存版】一番高く売れる種類はどれ?
今回は大判の買取価格と相場について説明していきます。
大判はよく”大判小判”というように小判と一緒にされる事が多いですが、実は全く別物で買取金額も高いものでは数千万円と高価買取になりやすい古銭でもあります。
種類によって買取金額も大きく異なりますので、今回は種類別の買取相場についても記載していきますので、大判が自宅にあり売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
大判と一口に言っても様々な種類があり、買取金額も大きく異なります。古銭を売るなら、古銭に関する正しい知識を持った査定員が在籍しているバイセルなどの買取専門店で査定をしてもらうのをおすすめします。
大判とは?
まずは大判とは何かについて簡単に解説していきます。
大判は、よく『大判小判』というように一括りにされる事が多いので小判の大きいものという風に誤解されがちですが、実は形と名前が似ているだけで全く別のものになります。
戦国時代以前には大口取引の貨幣としては砂金がよく使われていましたが、戦国時代になると金山の開発が活発になった事もあり金塊を槌で伸ばして作った判金が作られるようになり、天正16年(西暦1588年)に豊臣秀吉の命で貨幣として規格化された判金が作られたのが大判のはじまりと言われています。
大判は金品位(金の含有量)が70%と高く、貨幣としてより地銀としての性格が強いです。高額の代金の支払いや借金の支払いの時にはまず金屋で判金を買い、それを支払いに充てるのが当時のしきたりでした。
大判の買取相場【種類別】
大判は天保年16(1588年)から文久2年(1862年)まで権力者の命で製造されていました。
そのため、大判にはいくつか種類がありますが、ここでは種類ごとの買取相場について解説していきます。
天保大判
画像参照:pinterest
天保大判は大判の中でも特に高価買取が期待できる古銭で、1枚500万円~1,000万円前後が相場となっています。
なぜこれほどまでに買取価格が高くなるかというと、作られた期間が短く、製造された量が少ないことが理由として挙げられます。
天保大判は天保9年から万延元年までの20年ほどしか作られておらず、また流通量も1,887枚と数が少なかったため希少価値が高く、高価買取が期待できる古銭となっています。
慶長大判
慶長大判は慶長6年(1601年)から製造された大判で、全部で種類が8種類ありますが、重さは全て164.9gとなっています。
慶長大判も天保大判と同じく古銭としても価値は非常に高く、慶長笹書大判金という種類であれば市場で2,500万円~4,500万円という超高額で取引されています。買取金額も状態が良いものや、鋳造当時の墨書がそのまま残っていれば数千万円での買取金額も期待できるでしょう。
慶長大判は作られた時代によって下記のようにいくつか種類があります。
- 明和大判
- 慶長笹書大判金
- 次判
- サマ判
種類によって買取価格も大きく異なってくるため、ご自身がお持ちの慶長大判の種類が分からない方は一度業者に査定を依頼してみると良いでしょう。
万延大判
万延大判は日本で最後に鋳造された大判で、1860年(万延元年)から古金銀の通用が停止となる1874年(明治7年)まで通用されていました。
表面に後藤四郎兵衛家の第十七代・典乗の書で「拾両後藤」と墨書されているのが特徴となっていますが、大判の表面の模様に2種類あり、たがねを打ち付けて模様を入れた『たがね目』と、浮き出た細いラインの繰り返しによって模様を描いた『のし目』が存在しています。
万延大判の買取相場は数十万円~最大で80万円程度になりますが、たがね目のものが献上大判とも呼ばれ、査定金額が高くなる傾向にあります。
天正大判
天正大判は大判の中でも最も古い大判となっており、安土桃山時代の1588年から鋳造が開始されました。豊臣家の命によって後藤四郎兵衛家が鋳造しましたが、江戸時代の初期までは慶長大判と併用して使用されていたと言われています。
天正大判は天正菱大判、天正長大判、大仏大判の3種類に分類され、最も価値の高い菱大判金で7,000万円以上の買取金額、天正長大判で2,000万円以上、天正大判の中で最も価値が低い大仏大判でも1,000万円以上の買取金額が期待できると言われています。
※なお、天正菱大判は世界中で現存するのは6枚と言われており、
享保大判
亭保大判は1725年(亭保10年)~1837年(天保8年)まで通用していました。大判は鋳造された時期によっては金品位が低くなる時期もありましたが、亭保大判では初期の慶長大判と同程度の金品位になっています。また、亭保大判は1枚を7両2分とする公定価格が初めて設定された大判としても知られています。
亭保大判の買取相場は250万円前後と言われています。
元禄大判
元禄大判は1695年(元禄8年)に慶長大判に次いで鋳造された大判です。
元禄大判の鋳造枚数は3万枚以上あり江戸時代の大判としては多いですが、現存する真正品は数が少なく希少とされています。
元禄大判は鋳造されていた時期が長く、後藤家5代にまたがって鋳造されていたためどの時代の墨書きかによって価値が異なりますが、買取相場としては平均で300万円前後が期待できると言われています。
大判を高く売るためのポイント
大判を少しでも高く売るための2つのコツについて説明していきます。
まず1つめですが、大判を高く売るためには買取に出す前に洗ってはいけません。大判が汚れている場合、買取に出すときにはきれいにしたほうが高く売れるだろう…と洗ってから出す方も中にはいらっしゃるようですが、大判を洗う事で洗う前より買取価格が落ちてしまう可能性が高いです。大判についている汚れは大判の歴史を感じさせ、そこに魅力を感じるコレクターの方もいらっしゃいます。
大判を買取に出すときには洗わずに、そのままの状態で査定に出しましょう。
次に2つめですが、買取に出す際にリサイクルショップや質屋に持っていくのは避けたほうが無難です。なぜならリサイクルショップや質屋では大判の正確な査定が出来る査定員が在籍しているケースは限りなく低く、本来は高額査定になるはずの大判が二束三文の買取金額になってしまう可能性があるからです。
大判を買取に出す時はなるべく規模が大きく、古銭を正確に査定できる査定員が在籍している買取専門店に依頼するようにしましょう。
大判の査定・買取・鑑定ならバイセルがおすすめ!
前述した通り大判を売るなら大手の買取店がおすすめですが、『一体どこで売ればいいんだ…』と迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
古銭を売るお店で迷ったときはバイセルがおすすめです。バイセルは坂上忍さんをイメージキャラクターにCMを展開している会社で、上場企業で社員が800名以上いる大手企業となっています。
バイセルではバイセルオンラインという名前でオンラインショップを所有しているほか、法人向けの競売や、実店舗などの様々な販路を持っているため、古銭を高く買取することが出来るようになっています。
大判の買取相場:まとめ
今回は大判の買取相場と価格について種類別にまとめていきましたがいかがでしたでしょうか?
大判がご自宅にあり、売却を検討されている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
大判は種類によっては数百万円以上の買取価格になる事もあり、祖父の遺品整理で買取に申し込みをしたら思わぬ大金に…ということもめずらしくありません。バイセルや福ちゃん等の買取業者は査定料やキャンセル料が無料で査定する事が出来ますので、大判が自宅にあって買取を検討している方は一度査定を依頼してみる事をおすすめします。