着物の羽織の買取相場や高価買取のポイントについて

着物の羽織とは？

着物の上着として着用するのが羽織です。

衿を外側に折り、胸元の紐で結んで留めるようになっています。

着物の上に着用することで防寒だけでなく着物が汚れるのを防ぐこともでき、さらに着物の日焼けなどを防ぐことも可能です。

素材によってはレインコートのような役割をしてくれるものもあります。

羽織の衿を折ることで中の着物のデザインやカラーを主張することもできますし、羽織の紐の部分のデザインにこだわることでおしゃれを楽しむことが可能です。

着物の羽織は、フォーマルな場面から普段着としても幅広く着用することができるのが特徴。

着物の羽織には長い歴史があり、一般的には男性の上着として着用されてきました。

しかし江戸時代頃から女性の芸者さんもちゃくようするようになり、明治時代には女性の着物の羽織も一般的なものになってきました。

現在では男性着物の羽織、女性着物の羽織どちらとも多くの種類が登場しており、着用する場面や合わせる着物の柄、素材によって豊富な選択肢から羽織を選ぶことができます。

着物の羽織は買取可能？

着物の羽織は、着物を着用する際の必須アイテムではありません。

そのため買取については不安が残る方も多いかと思いますが、きちんとした着物買取業者に依頼すれば買取も可能です。

その際、着物の羽織単品での買取だとやはり買取価格は下がってしまいます。

あくまで着物の周辺アイテムとしての位置づけとしている業者が多いので、着物と一緒に買取を依頼するようにしましょう。

着物とセットの羽織、同じ素材、柄の羽織を一緒に売るとその後も中古品として売り出しやすく、買取金額も高くなります。

さらに着物の羽織にもマナーがあります。

留袖、色留袖、紋付訪問着を着用する際は羽織を着用するのはふさわしくないと言われています。

しかし紋付黒羽織はフォーマルな場面でも着用することが可能。

このような着用シーンが多い羽織を売ることでより高い買取金額を期待することができますよ。

着物の羽織の高価買取のポイント

どのような着物の羽織は買取金額が高くなるのか、羽織の種類や高価買取のポイントについて解説いたします。

保存状態がいいこと

羽織に限ったことではありませんが、やはり保存状態は非常に大切です。

しつけ糸がついたままの新品未使用品の羽織は最も買取金額が高くなりますが、着用してしまったとしてもシミ、シワ、匂いなどがついていなければ十分に高価買取を狙うことは可能です。

古い羽織には細やかな刺繍が入っているものも多いですが、この部分がほつれたり傷んだりしていないか確認してみましょう。

また、汚れやほつれなどがある場合でもむやみにいじらないことが大切です。

着物、羽織は非常にデリケートなアイテムですので、素人が下手に触ることで余計に状態が悪くなってしまう可能性があります。

クリーニングに出す際も、着物の取り扱いに慣れているクリーニング店にお願いするのがおすすめ。

アンティークの羽織も人気

羽織は時代によってトレンドがあります。

明治から大正、昭和時代には、ひざ下まである長い丈の羽織が流行していました。

昭和中期からは短く軽やかな羽織が流行していたようです。

そして現在じわじわと人気を集めているのが長羽織です。

戦前のものになりますので綺麗な状態で残っているものが少なく、それだけでも高価買取の価値があります。

さらに西洋の文化を取り入れたおしゃれな絵柄、刺繍が入っているもの、斬新なデザインのものも多く、若者に人気となっています。

男性着物の羽織は一見地味なものが多いですが、裏に大きな絵が描かれているようなものもありこちらも高価買取となる可能性が高いです。

使用場面が多いもの

先ほどもご紹介したように、羽織にはマナーがあります。

基本的には室内で着用してもいいものですが、略礼服として着用する際、お茶席などでは着用しない、または脱ぐのがマナーです。

また、素材によっては正式な場には似つかわしくないとされる風潮もあります。

しかし紋付黒羽織なら正式な場面でも着用できます。

紋付黒羽織は年齢を問わず着用することができるので、購入を希望する方も多く買取価格が高くなります。

紬と呼ばれる素材でできた羽織はフォーマルな場面からカジュアルな場面にまで幅広く活用することができ、こちらも高価買取が可能です。

着物の羽織の買取相場は？

では、着物の羽織の買取相場はいくらくらいになるのでしょうか。

着物などの買取価格は、そのアイテムのもともとの定価も影響します。

羽織は着物に比べるとお手頃な価格のものが多いので、着物ほどの高価買取は期待しない方がいいでしょう。

しかし保存状態がよく、人気の形の羽織であれば、西陣織の羽織、二重紗の羽織など、高級な生地を使用した羽織なら20.000円以上の買取価格がつくこともあります。

刺繍、絞り、アンティークの羽織であれば10.000円以上の買取価格となることが多いようです。

羽織を丁寧に査定し、これらの価値をしっかり見極めてくれる業者に依頼したいですね。

有名でないブランドの羽織、化学繊維の生地の羽織、低価格の羽織などは100円から1.000円程度の買取価格にしかなりませんのでご注意を。

羽織だけでなく着物とセットで買取を申し込んだ場合は、着物の価格、セットであることの価値などを判断して10万円以上の取引ができるケースもあります。

着物の羽織におすすめの買取業者

着物の羽織の買取は業者をよく見極める必要があります。

どんなポイントに注目すべきかお教え致します。

買取金額が高い

まずは着物の買取金額が高いこと。

ホームページに買取金額、高価買取リストなどが掲載されている業者を選ぶと安心です。

着物の買取金額が高いということは、羽織などの周辺アイテムも高く買い取ってくれる可能性が高くなります。

反対に買取価格を公表していない、買取金額が低いような��取業者には羽織を売ってもほとんど値段がつかないことが多いので注意しましょう。

買取リストに羽織も掲載されているような業者だとなお安心ですね。

買取実績が豊富にある

買取価格も大切ですが、買取実績も実は業者選びには重要です。

できたばかりの買取業者だと、着物の知識はあっても羽織などの周辺アイテムの知識はまだまだ…という可能性が多く、高級な羽織も安く買い叩かれてしまう可能性があります。

着物だけでなく羽織、帯などの買取実績が豊富にある、営業年数が長いことなどをホームページから確認できる業者を選んでみてください。

着物買取専門業者

総合買取店ではなく、着物の買取を専門にしている行業者を選ぶことも大切です。

着物の査定は非常に難しく、アルバイトスタッフなどではきちんとした金額を出すことができません。

着物の買取に特化した業者を選ぶことで、あなたが売りたい着物、羽織などを丁寧に査定してもらうことができます。

適正な価格で買い取って欲しいという方は、必ず着物買取専門店を利用するようにしてください。

着物の羽織を高価買取してもらおう

着物の上着として利用する羽織。

防寒以外にもおしゃれなど様々な目的で着用することが可能で、着物を着用する方なら一つは持っておきたいアイテムです。

着物の羽織が不要になった方は、今回ご紹介した買取業者選びのポイントなどを参考に、高く買い取ってもらう業者に査定を依頼してみましょう！