着物持ち込み買取について、その詳細と方法をお教えます!
着物を売りたい、そう考えたとき、どこに売ったらいいのかというのは難しいことですよね。
いろいろな方法はあるけれども、やっぱりここは自分の足で着物を持ち込んで、目の前で査定してもらいたい。
そう考える人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、着物持ち込み査定の実態と、その方法についてご説明いたします。
持ち込み主体の実店舗型のメリットは安心
では、まずは着物の持ち込みのメリットを見ていきましょう。
実店舗型のデメリットがコストなら、実店舗型のメリットは、やはり「安心」です。
店構えを確認できる
それが着物買取店でなくても、店構えというものは店の格を表します。
もちろん、格という言い方でなくても「掃除が行き届いている」ですとか「店内の様子が明るい」などといった点から、その店舗の仕事の丁寧さなどをうかがうことができるでしょう。
お店の作りを見て、ここならば大切な着物を買ってもらいたい。
そう思えるというのは、大きな安心になります。
査定を間近で見ることができる
実店舗型の持ち込みであれば、当然査定は目の前で行われます。
リサイクルショップなどの場合は、奥で査定するということもあり得ますが、少なくとも着物専門の買取店であれば、きちんと目の前で査定してもらえますし査定結果の理由もしっかり聞くことができます。
さらに、間近で査定することによって査定時間も短いですし、スピード感はとても早く感じるものです。
査定に対して、きちんと目で把握できるというのは大きな安心につながります。
断りやすい
着物買取の場合、大切な着物ですから、値段に納得のいかないことは往々にあります。
もっとたくさんの金額を望んでいたという時もそうですが、着物に対する愛着や残してくれた人への思い、個人的な着物への思い出などが金額に釣り合わないと感じることもあるのです。
そうした場合、持ち込み型の店舗だと、非常に断りやすい雰囲気があります。
在宅型の訪問査定では、家まで遠くからきてもらったというのが断わるうえで大きな障害になりますし、郵送の場合は、面倒なのが実態です。
もし売りたくないと感じたときはきちんと断れる、そして断わりやすいというのは、着物を買い取ってもらううえで、大きな安心といえるでしょう。
持ち込み主体の実店舗型のデメリットはコスト
次はデメリットも見ていきましょう。
持ち込み型の買取業者は、当然のことながら実店舗を構えています。
じつはこの実店舗を構えているという点が、コストの面で大きな足かせになっているのです。
ここではその現状についてご説明しましょう。
店の維持管理費
店舗を構えれば、当然その維持管理費がかかります。
店舗が貸店舗であれば当然そこには家賃が発生しますし、光熱費やセキュリティー費用も間違いなく大きなコストがそこにはかかっているのです。
そしてそういったコストは、すべて、買取価格にかかわってきます。
しかし、ネットを主体として経営する訪問査定や郵送査定の買取業者には、そのコストは存在しません
事務所は当然存在しますが、店舗の維持費と事務所の維持費を比べた結果は、言うまでもないことです。
人件費
店舗型の業者でも、その店舗規模が大きければ大きいほど、そこには人件費がかかります。
そして、買取業者に限らず、この人件費というのは会社を経営するうえにおいて最もコストのかかるものだといっていいでしょう。
反面、ネットを主体に経営している業者では、この人件費も最小限に抑えることができます。
これも、なにも買取業者に限った華袖はなく、ネット主体のショップというものは、人件費コストにおいて大きなアドバンテージがあるのです。そしてそれは、当然、顧客に還元されています。
宣伝広告費
実店舗型の買取業者は、やはり宣伝広告費に大きなコストがかかります。
というのも、持ち込みを主体としている実店舗型の買取業者の場合、その顧客の中心はそこに来ることができる範囲の人、ということになるのです。
そうなれば広告の主体は、新聞折り込みチラシやローカルCMです。
もちろんネット上で広告を出しているところもありますが、鹿児島の持ち込み専門業者の広告を札幌の人が見たところで、宣伝効果が薄いのは言うまでもありません。
その点ネット主体の業者であれば、その顧客の範囲は、全国ということになりますし、全国出張買取の業者も多いですから、コスパは断然上になります。
着物持ち込み買取の手順
ではここで、実際に持ち込んで買い取ってもらう場合の手順と注意点について説明いたします。
だいじなのは、着物の状態をきちんと保つという点です。
買取店を探す
まずは買取店を探すところからはじめます。
近所に地域の着物買取店のようなものがあれば構いませんし、安くてもいいからリサイクルショップに。という場合は問題ないのですが、そうでないときは事前のリサーチは必須。
というのも、持ち込みの場合着物を持ち運びますから、行くまでに迷ってしまえば面倒は増えるばかりです。
もちろん、マイカーがあれば構いませんが、公共交通機関を使うとなれば、みちのりが長ければ長いほど着物を抱えて移動していることのデメリットが発生します。
そう、着物の状態の劣化です。
いくら大事に持ち運んでいても、しわが寄るなどということは普通にありますし、雨などの天候の変化があれば、下手をすると買取価格がぐんと下がることもあり得ます。
またマイカーの場合も、駐車場から店舗まで距離があれば実質同じこと。
しわやシミは、買取価格に直接影響を与えますから、しっかりと事前リサーチを済ませておきましょう。
しわが寄らないように梱包する
持ち込み査定の場合、着物をもって出歩くのですが、いくら歩きやすいとはいえ紙袋に押し込むなどは論外です。
また、査定の時、たとう紙(着物を包んでいる紙)があることで、良い査定につながることもありますので、たとう紙も外すことなく持ち運べるようにしておきましょう。
その際も、出来るだけ畳まずに持ち運ぶのが理想ですが、それが難しい場合でも、折り目やしわがつかないように配慮をしておく必要があります。
できれば和装収納ボックスなどの専門ケース、なければスーツケースなどに入れて持ち運びましょう。
天候チェック
持ち込みに行く日の朝は、きちんと天候チェックをしましょう。
とにかく、着物にとって「濡れる」ということは極力避けなければいけません。
また天気予報が必ず当たるというわけではありませんし、何かの拍子で汚れた水などをかけられてしまうことも考えられます。
ですので、天気予報が雨ならば、日を改めましょう。
そして、晴れであったとしても、着物専用の防水ケースやビニール袋などでしっかりと防水対策を施してから出かけるようにしましょう。
査定
持ち込み査定の場合は、ある意味、持ちこんでしまえばもう心配はいりません
店頭でさっと査定してもらえますし、その場で買い取り、現金払いというのが普通です。
査定は当然無料のところが大半ですし、メリットの所でも書いたように、条件が合わなければ普通に断ってもなんの問題もありません。
この時事前に電話やネットで査定の申し込みだけをしておくこともできますし、飛び込みで査定してもらうこともできます。ここまでくれば、これが一番シンプルで素早い買取方法です。
帰り
帰りまで何の心配があるのだろう?と思われる方も多いと思いますが、帰りももちろん気を付けることはあります。
それは「買取に至らなかったケース」です。
つまり、買取価格などが折り合わなかった場合は、持ってきた着物を自分で持ち帰らなくてはいけなくなります。
今後また着るにしても、そして他の業者で査定してもらうにしても、着物の状態は重要なことですので、帰りも油断なく大事に持ち帰るようにしましょう。
持ち込みは労力分の安心がある
まず、近所に持ち込み査定のお店があるなら問題はありません。
しかし、持ち込み査定をするお店というのは、そんなにたくさんあるわけではありませんので、ある程度の距離を移動するとなるとかなり大変です。
何度も申し上げている通り、着物を汚してしまえば大変なことになりますし、汚さなかったとしてもかなりの気苦労が絶えない道中となるでしょう。
しかし、安心感は、かなりあります。
プライバシーを気にする方は訪問査定はやはり不安でしょうし、宅配や郵送と違って目の前で査定してもらえる安心感というのは大きいものになります。
ですので、買取店が近い、労力はいとわない、もしくはマイカーがある、という人で何よりも安心感を大事にする人には持ち込み査定の方が良いといえるかもしれません。
簡単便利がいいならほかの方法で
自宅に査定する人を呼ぶ在宅の出張査定もそして査定を間近で見れない郵送や宅配の査定も、しっかりと評判の良い業者であれば、別に不安というわけではありません。
プライバシーの侵害に当たる行為や無茶な査定などをしていたら、評判は瞬く間に下がる時代です。
持ち込み査定に必須な持ち運びが大変だと感じたり、近くに買取査定のお店がない場合は、評判の良い業者の出張査定や宅配査定を利用してもいいかもしれません。
その際は、ネットなどの口コミをしっかりチェックしておくといいでしょう。
持ち込みをするにもそのほかの方法を選ぶにも、やはり事前のリサーチは欠かせないのです。