うるとくコラム

和服の種類はどんなものがある?和服や着物の買取について

和服の種類はどんなものがある?和服や着物の買取について

和服や着物は現代ではなかなか着る機会は少ないですが、高価なものが多く処分してしまうのはもったいないですよね。

そこで、不要になった和服、着物を買取に出してみませんか?和服や着物はどんな種類のものが高く買い取ってもらえるのか、またどこに買取に出せば高く買い取ってもらえるのかについてご紹介いたします。

和服の種類

まずは和服の種類について理解していきましょう。

自分の売りたい和服がどのタイプのものなのか、事前に確認してから買取に出すようにしてくださいね。

黒留袖

既婚女性が正式なシーンで着用するのが黒留袖です。

生地は無地、五つ紋がついているのが特徴です。

幅広い年代の方が着用することができ和服の中でも定番の種類なので、買取価格も比較的高めとなっています。

色留袖

黒以外の色で染められた留袖です。

既婚女性が着用するものでしたが、最近は未婚の女性も着用する傾向になっています。

未婚女性は振袖を着用しますが、年齢的にあまり派手な着物は着られないという女性が着用するようになりつつあります。

黒留袖の場合は五つ紋が入っているのが特徴ですが、色留袖の場合は三つ紋、一つ紋のものもあります。

振袖

未婚女性が正式な場面で着用するのが振袖です。

成人式のイメージが強いかもしれませんね。

五つ紋が入っているものもあり、こちらは格式の高い場面に着用するのに適しています。

振袖には大振袖、中振袖、超振袖と袖の長さによって3つの種類があります。

一般的に好まれているのは中振袖。

中振袖であれば中古市場でも人気がありますので、高く買い取ってもらうことができるでしょう。

成人式以降着用していない振袖がある方は早めの売却がおすすめです。

訪問着

女性が一般的によく着用するのが訪問着です。

正装ではありますが、格式の高いシーンでの着用には不向きです。

しかしちょっとしてお出かけ、お茶会などに着用していくことができ、使用頻度は一番高いと言えるでしょう。

柄、生地なども豊富にあり、中古市場でも人気です。

より幅広い年代の女性に好まれるような色、柄であれば、高価買取も可能でしょう。

喪服

五つ紋付きの黒無地の着物は喪服とされます。

地方によっては、親族との関係によって喪服の着物を着る、着ないなど区別されることも。

また白い喪服を着用する地域もあります。

あまりに特殊なものは買い取っても販売することができないため買取価格が低くなってしまいます。

また、線香などの匂いが強くついてしまっているものも買取不可となりますので注意しましょう。

付け下げ

訪問着をより簡略化したものが付け下げです。

訪問着よりもよりカジュアルに着用することができます。

訪問着と見分けをつけにくいですが、柄の大きさ、縫い目のつながりなどで判別することが可能です。

付け下げは販売価格もお手頃なものが多く、着用シーンも限られているため買取価格は低めになる傾向にあります。

男性の正装の和服として袴があります。

男性の袴は結婚式などのお祝いの席、成人式などに着用することが多いです。

女性も教師、女学生が着用することがあります。

今でも卒業式などに着用することが多いですね。

和服の中でも袴だけの買取価格は低くなります。

小紋

小紋は訪問着、付け下げよりもさらにカジュアルな和服です。

小紋は訪問着や付け下げと違い、柄は上下左右関係なく一定の間隔で入っているのが特徴です。

正装として着用することはできません。

江戸小紋、京小紋、加賀小紋といった種類があり、江戸小紋は主に男性が着用する和服です。

小紋は普段着として用いられることも多く、カジュアルに着ることができるので若者や外国人観光客などから人気があります。

買取価格は柄や状態によって左右されますが、あまり高くはなりません。

紬は質の悪い繭から採取した糸でできた和服です。

ざらざらとした印象で、遠くから見ると木綿糸を利用した着物のように見えるのが特徴です。

かつて贅沢が禁止された江戸時代に、絹の着物を着たいと思った富裕層から人気を集めました。

現在でも、正絹の着物よりは安く購入できるという点から好まれています。

その分買取価格も低めです。

浴衣

浴衣は夏の普段着、寝巻きなどに利用される和服です。

今でも夏祭り、花火大会で着用する着物として定番ですよね。

日本舞踊の練習着としても利用されることがあります。

浴衣は着物の中でも現代のわたし達にとって馴染みが深く、女性であれば所有している方も多いのではないでしょうか。

高級なものでもそれほど高い価格がつかず、丸洗いできるカジュアルなものもたくさんあります。

そのため買取価格はそれほど高くなりませんが、浴衣は夏になると中古市場でも人気が高まるので時期を見計らって買取に出せば高めの価格で買い取ってもらうことが可能になるでしょう。

男性向けの甚平も夏の和服の定番ですね。

こちらも良質な生地であれば高価買取は可能ですが、安価に販売されているものが多くほとんど買取価格はつきません。

五つ紋付

男性の正装の和服に五つ紋付きがあります。

これは結婚式や成人式、公の式典に着用するもの。

喪服に用いられることもあります。

年代を問わず着用することができ、また男性が和服を着用するシーンでは多く利用されるので中古市場でも価値が高めです。

一式まとめて買取に出せば、高い買取価格を期待することができるでしょう。

黒の羽二重地

羽二重地は重くしっとりとした生地で、これを用いた黒の和服も男性の正装として用いられます。

羽織とセットになっていることが多いですが、シーンによっては羽織を着るのはマナー違反となることもありますので注意しましょう。

五つ紋付きと同じく、男性が和服を着用する際に人気があります。

一式揃えておきたいと考える方も多いので、買取価格は比較的高いと言えるでしょう。

アンサンブル

アンサンブルは正式用語としては「お対」と呼びます。

同じ生地でできた着物と羽織のセットのことですが、最近ではデザイン性の高い違う生地、カラーを用いた着物と羽織のセットをアンサンブルとして販売している着物ブランドもあります。

ウールなどカジュアルな素材のアンサンブルもあり、よりカジュアルな場面でも着用が可能になりました。

しかし男性は普段着として着物を着る機会は少なく、アンサンブルの需要は低め。

その分買取価格もあまり高くならないようです。

色無地

柄がなく黒以外の色で染められた着物を色無地と呼びます。

女性向けのものもありますが、男性向けのものが多く、シンプルな普段着として用いられることが多いようですね。

家紋がなければ略礼服として着用することもできます。

また、黒の帯をすることで和服に、グレーの帯をすることで法事に着用することもでき、使用頻度が高い和服でもあります。

ファッションに和服を取り入れたい若者からも人気があるため、買取価格はやや高めに。

作務衣

作務衣は禅宗の僧侶が雑務を行う際に着用する和服です。

特定の形があるわけではありませんが、上下に分かれており動きやすさを優先されているのが特徴です。

着物よりも普段着に取り入れやすいことかわ、若者向けのブランドから作務衣が登場することも。

しかし買取市場ではあまり人気がありません。

買取に出しても、場合によっては買取不可になる可能性があります。

着物・和服の買取査定を依頼してみよう

着物、和服の買取についてご紹介いたしました。

事前に自分が売りたい着物の種類はなんなのか、中古市場での価値はどれくらいあるのか、また依頼したい買取業者ではその着物、和服は買取リストに載っているのかを確認してから査定を依頼するようにしましょう。

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